久しぶりに小説を読んだ。
(病後で保育園を念のため休んでいる)子どもが隣にいても読めるくらいの、軽めのものが読みたいなと思って本屋で手に取った一冊。
『咲良は上手に説明したい!』
お仕事小説が好きなのと、「テクニカルライター」という仕事に惹かれた。
私は普段、仕事で「人に読んでもらうための文章」を書いているので、どこか親近感もあった。
案の定、するすると読めた。
文章を分かりやすく書くためのコツを学べたのも良かった。
- まず、みんなが読んでわからない単語は使わない。
- なるべく早く要点に触れる。
- 一文一義を心がける。
- 「〇〇について」のような曖昧なタイトルは避けて、もっと具体的に考える。
- 箇条書きをうまく使う。
そして何より、
- 「情報が正しく伝わること」を重視する。読み手の機嫌を取ることは、二の次。
このように、人に伝えるための文章を書くコツも学べるという点でとても役立つ内容であったが、この本の魅力はそれだけではなかった。
「テクニカルライター」という少しマイナーな世界に飛び込み、戸惑いながらも成長していく主人公の姿が、とてもみずみずしく描かれていた。
「こんなふうに働けたらいいな」と思わせてくれる、穏やかで温かいお仕事小説だった。
ただ一点、少し気になったところもある。
主人公が終始かなりナヨナヨ、メソメソしていて、少し感情移入しづらかった!
もう少し芯の強さが見える場面があってもよかった気がする。
あと、美人でシゴデキ女性が次々出てくるのも気分は良くない(完全な僻み)。
でも総じて、「仕事を通じて成長する人を見るのが好き」な人にはかなりおすすめの一冊でした。
この世の中にはまだまだ知らないお仕事がたくさんあるのねーーー。
なんてことのない作業が~この世界を回り回って~、とつい「彩り」の歌詞が頭に浮かびました。

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